香美町人権啓発推進指針を策定しました
問い合わせ番号:16033-5687-9720
登録日:
みんなの人権‼
~全ての人が尊重される社会をめざして~
香美町では、令和2年3月、人権啓発の推進にかかる基本的な方針を示した「香美町人権啓発推進指針」を策定しました。
この指針は、さまざまな人権課題(女性、子ども、高齢者、障がいのある人、同和問題など)がある中で、香美町の施策をどのように推進していくかを示したもので、今後は、この指針に基づき、人権講演会や人権研修会などの人権啓発事業を行っていきます。
詳しくは、下記からダウンロードしてご覧ください。
■人権って何だろう?
人権とは、私たち一人一人が生まれながらに持っている、人間が人間らしく生きていくための権利です。そして、この権利は、すべての人に平等に保障されなければならないものです。
■人権文化の創造をめざして
「人権文化」とは、日常生活の中で、お互いの人権を尊重することを自然に感じたり、考えたり、行動することが定着した生活のあり様そのものを言います。
◇例えば、こんなこともその一つ・・・
・混んだ席でお年寄りや体の不自由な人に出会ったとき、声をかけたり、自然に席を譲る行動をとる。
・雨の日に車で歩行者に出会ったときに、車のスピードを落として、泥水がかからないように相手のことを考えた行動をとる。
■身のまわりを人権の視点で見つめ直してみましょう
私たちの身のまわりを人権の視点で見つめ直してみると、何気なく過ごしている日常生活の中にも、さまざまな問題があることに気づきます。
人は皆、幸せに生きる権利があります。人権を取り巻く現状を知り、私たち一人一人がさまざまな人権課題を自分のこととして考え、お互いの人権を尊重し合うことが求められているのです。
○あらゆる場における人権啓発
人権啓発は、人の生涯にわたる学習活動の営みであり、家庭、学校、地域、職場などあらゆる場を通して行われるものです。人権尊重の意識は、これらの場における人権啓発(人権学習)の積み重ねによって根づいていくもので、その学習の営みに終わりはありません。
○家庭
子どもの人権感覚を養ううえで家庭の果たす役割は極めて重要です。
○学校(園・所)
人格形成に大きな影響のある学齢期において、学校教育は人権教育の中心的役割を担っています。
○地域
地域活動等を通して、さまざまな人権問題などについて理解を深め、実践する場です。特に、子どもたちにとっては、社会性を身につける場として重要な役割を担っています。
○職場(企業等の事業所)
事業活動を通して社会や地域と深い関りを持っており、その活動全般において人権尊重の視点に立つことが必要です。
○さまざまな人権課題
女性
今なお、「男は仕事、女は家庭」といった男女の役割を固定的にとらえる意識が社会に根強く残っており、このことが家庭や職場においてさまざまな男女差別を生む原因となっています。また、性犯罪、配偶者等からの暴力、職場におけるセクシュアル・ハラスメントや、マタニティ・ハラスメントなどの妊娠、出産等を理由とする不利益取扱い等の問題も、近年多く発生しています。男女が社会の対等な構成員として、その違いを認めつつ互いに尊重し、ともにいきいきと生活できる社会をめざしていかなければなりません。
子ども
いじめや体罰を苦にして児童・生徒が自殺、児童ポルノをインターネットで販売した男を逮捕…。子どもが被害者である報道の一部ですが、このように痛ましい事案が後を絶ちません。子どもは一人の人間として最大限に尊重され、守られなければなりません。
高齢者
介護の際に虐待を受けた、無断で財産を処分されたなどの事案が発生しています。豊かな知識と経験をもとにこれからも社会に貢献したい、地域の人たちと交流し、趣味を楽しみたい…。高齢者がいきいきと暮らせる社会の実現をめざして、高齢者についての理解を深め、高齢者を大切にする心を育てる必要があります。
障がいのある人
障がいのある人が車椅子での乗車を拒否されたり、アパートの入居を断られたりする事案が発生しています。障がいのある人を含む全ての人々にとって住みよい平等な社会づくりを進めていくためには、国や地方公共団体が各種施策を実施していくだけでなく、社会の全ての人々が障がいのある人について十分に理解し、必要な配慮をしていくことが求められています。
同和問題(部落差別)
同和問題は、日本社会の歴史的過程で形作られた身分差別により、日本国民の一部の人々が、長い間、経済的、社会的、文化的に低い状態に置かれることを強いられ、同和地区と呼ばれる地域の出身者であることなどを理由に結婚を反対されたり、就職などの日常生活のうえで差別を受けたりするなどしてきた、わが国固有の人権問題です。
「あの人は同和地区出身だから…」「部落出身だから…」などと言われて結婚を妨げられたり、差別発言、差別落書きがされたりするなどの事案が依然として存在しています。「そっとしておけば自然に解決する」という考え方もあり、この考えは差別をなくしたいとする思いからくるものであっても、結果的に差別の放置につながります。同和問題(部落差別)の解決に向けた取り組みを引き続き行っていく必要があります。
外国人
外国人であることを理由に、アパートへの入居を拒否されたり、外国人を排斥(はいせき)する趣旨の言動が公然とされたりするという事案が発生しています。文化等の多様性を認め、外国人の生活習慣等を理解・尊重し、偏見や差別をなくしていく必要があります。
感染症患者等
エイズやハンセン病等の感染症に対する正しい知識と理解はいまだ十分とは言えず、患者・元患者やその家族が、周囲の人々の誤った知識や偏見により、日常生活、職場、医療現場等で差別やプライバシー侵害を受けるなどの問題が起きています。感染症に対する正しい知識と理解を深め、偏見や差別をなくしていく必要があります。
犯罪被害者等
犯罪被害者やその家族は、直接的な被害のほかに、いわれのないうわさや中傷により傷つけられたり、プライバシーが侵害されたりするなどの二次的な被害を受けることがあります。犯罪被害者とその家族の人権に配慮することが必要です。
インターネットによる人権侵害
インターネット上において、個人の名誉やプライバシーを侵害したり、差別を助長する表現を掲載したりするなどの人権に関わる問題が起きています。また、SNS等を利用した誹謗(ひぼう)中傷や著作権の侵害など、子どもが加害者や被害者になりトラブルに巻き込まれる事案も発生しています。個人の名誉やプライバシー、インターネットを利用する際のルールやマナーに関する正しい理解を深めていくことが必要です。
北朝鮮当局によって拉致された被害者等
拉致問題は、わが国の喫緊の国民的問題であり、これをはじめとする北朝鮮当局による人権侵害問題への対処が、国際社会を挙げて取り組むべき課題とされるなか、この問題についての関心と認識を深めていくことが大切です。
性的指向、性自認を理由とする偏見や差別
「男性が男性を、女性が女性を好きになる」ことに対しては、根強い偏見や差別があり、苦しんでいる人々がいます。性的指向を理由とする偏見や差別をなくし、理解を深めることが必要です。
からだの性とこころの性との食い違いに悩みながら、周囲の心ない好奇の目にさらされたりして苦しんでいる人々がいます。性自認を理由とする偏見や差別をなくし、理解を深めることが必要です。
災害(被災)にともなう人権課題
福島第一原子力発電所事故の影響による避難生活の長期化にともなうトラブルや、被災地からの避難者に対するいじめなど、東日本大震災に起因する人権問題が発生しています。一人一人が震災の記憶を風化させることなく、正しい知識と思いやりの心を持ち、問題を解決していくことが必要です。
また、高齢者や障がいのある人、妊産婦、子ども、外国人など、「災害弱者」とされる人々は、災害発生時の避難や発生後の避難生活において、より多くの困難を抱えるため、特別な援助や配慮が必要になります。どのような問題が起き、どのような対応が必要になるのか、日頃から人と人とのつながりを意識して、正しい知識と思いやりの心を持つことが大切です。
働く人の人権
やりがいと充実感を感じながら仕事上の責任を果たしていくためには、誰もが安心して働ける職場環境が必要です。しかしながら、長時間労働や過重労働を強いる職場の存在により、健康を害したり、過労死や自殺に追い込まれたりする事案等は後を絶たず、大きな社会問題となっています。職場におけるパワー・ハラスメントやセクシャル・ハラスメント、マタニティ・ハラスメントなどの問題も、人権課題として大きく取り上げられるようになってきました。 法令の遵守はもちろん、企業等の事業所の果たす社会的責任やモラルが求められています。
転入、職業、外見などによる人権侵害
見た目や世間体が支配する社会では、自分たちが生活する社会以外のしきたりや風習を受け入れないなど、排他的傾向に陥りがちです。これらのことが、転入者等への排他的意識や、職業、外見などの違いによる偏見等を生じやすいことを認識するとともに、あらゆる差別の温存にも通ずることを認識する必要があります。
ダウンロード
このページに関するお問い合わせ先
電話番号:0796-36-1110
FAX番号:0796-36-3809