兵庫美方地域「人と牛が共生する美方地域の伝統的但馬牛飼育システム」が世界農業遺産認定を受けました
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令和5年7月5日、兵庫美方地域の「人と牛が共生する美方地域の伝統的但馬牛飼育システム」が国連食糧農業機関(FAO)より世界農業遺産の認定を受けました。
本町と新温泉町、JAたじまなどで組織する「美方郡産但馬牛」世界・日本農業遺産推進協議会では、平成31年2月に農林水産省より世界農業遺産認定申請承認を受けて以降、世界農業遺産認定に向けた取り組みをおこなってきました。

(町内の畜産農家) (記者発表の様子)
令和元年に世界農業遺産認定申請書を提出以降、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行による審査中断等もありましたが、去る6月24日世界農業遺産科学助言グループ(SAG)委員の現地調査が実施され、FAO審査の結果、認定されることとなりました。

(現地調査の様子)
世界農業遺産への認定は県内初となり、今回の認定を受けて国内の認定地域は、15地域となりました。
なお、本地域は、平成31年2月に日本農業遺産(農林水産大臣が認定を行う制度)にも認定されています。
世界農業遺産認定に係る経過
| 平成30年2月14日 | 「美方郡産但馬牛」世界・日本農業遺産推進協議会設立 |
| 平成30年6月18日 | 「世界農業遺産に向けた認定申請の承認」および「日本農業遺産認定」申請書を農林水産省へ提出 |
| 平成31年2月15日 | 「世界農業遺産に向けた認定申請の承認」および「日本農業遺産認定」の決定 |
| 令和元年10月8日 | 「世界農業遺産」認定申請書をFAOへ提出 |
| 令和5年6月24日 | 「世界農業遺産」認定に係るFAO現地調査の実施 |
| 令和5年7月5日 | 「世界農業遺産」認定 |
| 令和7年10月31日 | FAOより認定証授与 |
人と牛が共生する美方地域の伝統的但馬牛飼育システム概要
美方地域は棚田での稲作と但馬牛の子牛の生産が主であり、但馬牛は400年以上前から、地域の豊富な草を与え、山に放牧し、家族同様に大切にされてきました。現在でも牛を1頭1頭大切に飼育し、稲わらや畔草を牛に、牛ふん堆肥を稲作に利用することにより資源の循環を図っています。また、放牧することによって草原が維持され、地域の多様な生態系の保全に貢献しています。
明治31年(1898)に全国に先駆けて「牛籍簿」が整備され、これが血統登録の基礎となり、全国の和牛改良の先頭に立つ地域となりました。
当地域では全国の黒毛和種でも唯一、地域内産にこだわった改良を続けてきた結果、世界でもここにしかない独自の血統が保全され、日本の黒毛和種の貴重な遺伝資源として大きな役割を果たしています。
美方地域は棚田での稲作と但馬牛の子牛の生産が主であり、但馬牛は400年以上前から、地域の豊富な草を与え、山に放牧し、家族同様に大切にされてきました。現在でも牛を1頭1頭大切に飼育し、稲わらや畔草を牛に、牛ふん堆肥を稲作に利用することにより資源の循環を図っています。また、放牧することによって草原が維持され、地域の多様な生態系の保全に貢献しています。
明治31年(1898)に全国に先駆けて「牛籍簿」が整備され、これが血統登録の基礎となり、全国の和牛改良の先頭に立つ地域となりました。
当地域では全国の黒毛和種でも唯一、地域内産にこだわった改良を続けてきた結果、世界でもここにしかない独自の血統が保全され、日本の黒毛和種の貴重な遺伝資源として大きな役割を果たしています。

(システム図ポンチ絵)


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