香住町足跡化石調査報告書(香住町,2005)
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香住町足跡化石調査報告書
平成15年(2003年)に福井県立高志高等学校教諭安野敏勝氏により発見された足跡化石の調査を平成16年度実施しました。その成果は平成17年3月に香住町足跡化石調査報告書として刊行されています。
報告書の内容
- 表紙~1.調査の経過及び体制
巻頭図版、はじめに、例言、目次、図表目次 1.調査の経過及び体制
- 2.兵庫県北部香住町の第三系層序(安野敏勝)
平成16年度に実施された足跡化石周辺の地質調査結果。 第三系北但層群は全て、八鹿層に属しており、6部層に区分されます。足跡化石はその6部層の下から2つめの淡水成の香住砂岩泥岩層にあることが確認されました。
- 3.足跡化石(岡村喜明,高橋啓一,三枝春生)
4箇所の足跡化石産出地点で確認された足跡化石の検証、分析。 足跡化石は長鼻類、大型・小型のサイ類、蹄の長さが5.0~6.0cmの偶蹄類、大型のワニ類、大型のトリ類であることが確認されました。
- 4.植物化石(植村和彦)
今回の調査で得られた植物化石の分析。 台島型植物群(前期中新世後半~中期中新世前期)に代表される温暖期に特徴的な要素を含んでおり、八鹿層(香住砂岩泥岩層)の植物化石群は2000万年以降の前期中新世の温暖期のものと考えられます。
- 5.兵庫県香住町産の淡水貝類化石(松岡敬二)
今回の調査で得られた貝化石の分析。 八鹿累層から産出した貝群集は、タニシ科、カワニナ科、エゾマメタニシ科の1種、イシガイ科の6種が確認されました。これらの淡水貝類群集は、日本海拡大の始まるごろに東アジアの東部にあった湖沼群とその周辺に生息しており、日本海の拡大とともに東アジア東部や北部地域では絶滅していったものと考えられます。
- 6.香住町の第三系(八鹿層)産魚類化石(安野敏勝)
今回の調査で得られた魚類化石の分析。 今回の調査では、香住海岸では日本の前期中新世を代表する魚類化石群集が産出しすることが確認されました。また、これらの化石からは日本海側が淡水系でつながっていたことが明らかになりました。
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調査の様子 |
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奇蹄類の足跡化石 |
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淡水貝化石 (クサビイシガイ属) |
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植物化石 (ウリノキ属の1種) |
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当時の香住海岸の想像図 |
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報告書は下のダウンロードリンクよりダウンロードできます。 |
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