マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の患者が兵庫県内で出ています。SFTSは、日本に広く分布するマダニによる咬傷で感染します。マダニは、3~8ミリと比較的大型で硬い外皮に覆われ、森林や草地等の屋外に生息しており、衣類や寝具、食品などの屋内に発生する家ダニ(0.5ミリ)とは異なります。
発生状況
2011年頃、中国で報告されたブニヤウイルス科フレボウイルス属に分類される新しいウイルスによるダニを媒介とする感染症です。国内では、2013年1月に山口県で初めての患者が報告され、それ以降にも長崎県、広島県、愛媛県など西日本で患者が報告されています。
万が一咬まれても全ての人が発症するわけではありません。
感染経路
主にSFTSウイルスを保有するマダニに咬まれることで感染します。咬まれても痛みやかゆみはありません。
マダニは日本で47種類以上おり、ウイルス保有が疑われているのは「フタトゲチマダニ」と「オウシマダニ」の2種類です。
症状
マダニに咬まれてから、6日~14日程度の潜伏期間を経て、発熱、消化器症状(食欲低下、はき気、嘔吐、下痢、腹痛)などの症状がでます。時に、頭痛、筋肉痛、意識障害や失語などの神経症状、リンパ節腫脹、皮下出血や下血などの出血症状などを起こします。重症になると死亡することもあります。
SFTSに直接有効な薬剤やワクチン等はなく、症状に応じた対処療法が主体となります。
感染しないための予防方法は?
マダニに咬まれないようにすることが重要です。特に、マダニの活動が盛んな春から秋にかけては注意しましょう。これは、重症熱性血小板減少症候群だけではなく、国内で毎年多くの報告例があります。つつが虫病や日本紅斑熱など、ダニが媒介する他の疾患の予防にも有効です。
森林や草むら、藪など、マダニが多く生息する場所には、長袖・長ズボン(シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる、または登山用スパッツを着用する)、足を完全に覆う靴(サンダルは避ける)、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻くなど、肌の露出を少なくすることが大事です。
- 服は、明るい色のもの(マダニを目視しやすい)や化学繊維素材のもの(マダニがつきにくい)がお薦めです。
- DEET(ディート)という成分を含む虫除け剤の中には服から用いるタイプがあり、補助的な効果があると言われています。
- 屋外活動後は入浴し、マダニに刺されていないか確認してください。特に、わきの下、足のつけ根、手首、膝の裏、胸の下、頭部(髪の毛の中)などがポイントです。
マダニに咬まれたらどうすればよい?
マダニに咬まれても痛みがなく気がつかない場合が多いとされています。人や動物に取りつくと皮膚にしっかりと口器を突き刺し、長時間(数日~10日間以上)吸血します。
- 吸血中のマダニに気がついた際、無理に引き抜こうとすると、マダニの一部が皮膚内に残って化膿したり、マダニの体液が逆流する恐れがあるので、医療機関で処置(マダニの除去、洗浄等)をしてもらってください。
- すぐに受診できない場合はワセリン法をお試しください。
ワセリン法
- たっぷりのワセリンで、かまれたところをダニごと覆う。
- そのまま30分ほど放置する。
- ガーゼで拭き取る。ダニが窒息して簡単にとれます。
(注意)マダニに咬まれた後、数週間程度は体調の変化に注意し、発熱、食欲低下、嘔吐、下痢等の症状があった時には医療機関で診察を受けてください。
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マダニによるウイルス感染症に注意しましょう (PDFファイル: 269.4KB)
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